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自家焙煎珈琲豆専門店「小野珈琲店」

岡崎市中心部を南北に走る、通称「モダン通り」からほんの少し中に入った、伊賀川の桜が目と鼻の先の場所にそのお店はあります。
うっかりすれば通り過ぎてしまうくらい、周囲の木々に溶け込んだたたずまいのそのお店は珈琲豆専門店です。
とくに看板もありませんから、一見するとまったく何の店かわからないのですが、絶対に気になってしまう雰囲気なのです。
「ここはほんとに岡崎？軽井沢じゃないの？うん間違いない」錯覚さえ起こした状態でご主人と奥様に伺いました。

鈴木  「モダン通りで以前は営業されてましたけど、どうしてこちらの場所に？」
ご主人「ここは雑木林だったんですけど、この場所が良くて移ったんです。」
鈴木  「変な質問ですけど、お宅を見せてくださいっていう方みえませんか？（注・店舗裏側がご自宅）」
奥様  「たまに…あります。」

やっぱり、そうだ、だってこんな素敵なお店ってなかなかないもの。雰囲気だけじゃあもちろんありません。サラリーマンだったご主人と奥様の二人でオープンして12年目のお店は上質なコーヒー豆が売り物です。その年のフレッシュで質のよいものをセレクトし、焙煎前の生豆のクリーニングはもちろんのこと、直火焙煎機を使った独自の焙煎法で毎日焼いた豆は、もう一度手作業でむら焼豆、欠損豆を取り除きます。

取材当日、ひっきりなしに注文の電話がかかるのですが、
ご主人「もちろん予約いただく必要はないんですが、一日に出来上がる量は限られますから、いつもお見えになるお客様の多くはお電話を下さいます。」

店内にはご主人が豆を挽くたびにコーヒーのフレッシュな香りがたちこめ、お店の雰囲気と相まって「癒し」効果も満点です。

ご主人「本当はご家庭でその都度ひいていただくのがベストです。お店で挽きますと最初のいちばんいい香りを私たちがいただいちゃってることになりますね。」

ご主人が豆をとりわけ袋に入れる、奥様が手早く包み、手書きのシール（これがまたシンプルかつおしゃれ！）を袋に張ってお客様へ。その間お客様との会話を本当にさりげなーく御二人がされて、と実に絶妙なコンビネーションなのです。こんな喫茶店があったらいいなあと質問してみると、
奥様  「よくお声をいただくんですが、オープンするときから夫婦２人だけで出来る範囲で続けていこうというのがスタンスなので、喫茶はあえてしていません。ごめんなさい。」
とのこと。控えめで素敵な夫妻なのです。

実は、お店紹介のこのコーナーはシーガルフォーを店内でお使いいただいているお店をご紹介するのが原則なのですが（もちろんご自宅ではお使いいただいてます。）珈琲豆専門店であるこちらではイートインスペースはありません。

でも私がどうしても紹介したかったお店なのでここにご紹介させていただきました。
今まで専門店でコーヒーを買うことはあまりなかったのですが、今では我が家のコーヒーはいつも小野さんのコーヒーです。

そうそうお店のHPもありますのでコーヒーについてなど一度ご覧になってください。「小野珈琲店」でOKです。

この夏のおすすめを伺いました

ご主人「アイス用のヨーロピアンブレンドはいかがでしょうか。暑い夏にピッタリです。」
ちなみに、100g\472とのことです。他にも、常時20種類ほどのいろいろな豆がありますよ。

愛知県岡崎市稲熊町3-5
TEL/FAX 0564-25-6035
営業時間：11:00〜19:00
定休日：日曜・祝日
駐車場：あり