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「パパ・バッフォーネ」ワインバー&ダイニング

さあ、ワイン片手に語らいましょう。
店名になっている「パパ・バッフォーネ」とはイタリア語で「口ひげおじさん」を意味するそうで、その名前の通り口ひげが印象的なオーナー牛田晃稔さんは、岐阜県で第一号のシニアソムリエ認定者として、名古屋市を中心にワイン会を発足、20年以上にわたりワインの啓蒙活動を行い、培ってきた経験と熱い想いを込めワインバーをオープンされました。そんな牛田さんに伺いました。

原  「シニアソムリエってことですが、ワインとの出会いをお聞かせいただけませんか？」
牛田「人生で初めて口にしたのは小学校3年か4年の頃です。もともと家業が酢の醸造と酒問屋を行っていまして、赤玉ポートワインを飲んだんですが酔っ払って倒れました（笑）。本格的にワインにはまったのは今から30年ほど前、大学3年の春休みのときに絵の勉強のためヨーロッパ各地を貧乏旅行していた時のことです。その頃のパリはあまり日本人もいなくて久し振りに会った日本人が料理人を目指している青年で意気投合し、その青年の修行先のレストランに行った時に見た、クロ服のカッコいい人がソムリエだったのです。ほんとカッコよくって、これだって思いました。」
原  「30年も前ですと日本にもソムリエっていたんですか？」
牛田「現在のような資格試験もまだ無く、ワインに関する資料も少なかったので、フランスに行ってはワインを飲みあさり、ワインの本とかを買って独学で勉強しましたね。」（現在、牛田さんはシニアソムリエで「（社）日本ソムリエ協会・東海支部・副支部長」をされてみえます。）
原  「今ではインポーターでもあるんですね。」
牛田「20年ほど前から、年に3〜5回程のべ2ヶ月間位フランス・イタリアを廻って、現地では有名だけど日本には無いものや、あまり数ができなく一部の有名レストランでしか目にしないモノなど、足で稼いだ情報をいかし、ワインを探し廻っています。」
原  「現地にはいろいろなワインがありそうですね。」
牛田「イタリアでは【埋もれた原石】を探したり、フランスでは【自然派＝ビオディナミ（第二次大戦前の生産方法を再現したもので近年再認識されている）】と言われる珍しく、今後注目されるであろうモノを輸入しています。」
原  「そんなワインがパパ・バッフォーネではいただけるんですか？」
牛田「このお店では私が探したそんなワインをグラスワインで飲み比べてもらいたいんです。常時14〜15種ほどをご用意していますので、気軽に体験をしてほしいんです。それにイタリアの現地の田舎の家庭料理を忠実に再現したものを食していただきたいのです。」

生ハムも通常、熟成400日で閑静するところ630日もかけて丁寧に作られるチンタセネーゼ豚製や、ハーブの草原で飼育された牛からの牛乳で作られたチーズなど食材にもこだわっています。

原  「この時期オススメのワインはどんなものがありますか？」
牛田「ひとつは、世界中のイタリアレストランで幻のワインと言われている、貴腐ワイン（甘口）【フォルテート・デッラ・ルーヤの蔵元による】ピエモンテで年間300本しか手に入らないものです。これはマロングラッセのような甘い香りが特徴です。また、フランスの食の雑誌で有名な【ゴーミョー】がワインマニアの集いで出し好評だった南フランスの自然派ワインで、【ドメーヌ・リッソンの蔵元による】レゼシュや【ドーメーヌ・ボートレイの蔵元による】ウルーチムが良いですね」

さすが、シニアソムリエの牛田さん。ワインにあまり詳しくない私にもわかり易く説明していただき、お話を伺っているとワインの奥深さと広さにホント精通しているのが熱く伝わってきます。

後日ワインをいただいたのですが、それもソ連のゴルバチョフ元大統領がイタリアを訪れた際の晩餐会で振舞われたワインで【ジョバンニ・ケルキの蔵元による】ルッツアーナ（赤ワイン）というもので美味しいワインでした。チョッとだけ大統領気分？になったりしてネ。
このジョバンニ・ケルキの蔵元によるワインはアリタリア航空のファーストクラスにも搭載されていたんですよ。

名古屋にお住まいのワイン好きの方は是非一度、飲みに行ってください。また、牛田さんは瑞浪市でワインショップも経営されていますので岐阜県の方はショップにも足を運んでくださいネ。（おすすめ人 原）

<ワインバー>
名古屋市中区栄1-13-14アーバン伏見 1F
TEL 052-219-7558
営業時間：18:00〜24:00
定休日：日曜日

<ショップ>
瑞浪市一色町5-8
TEL 0572-67-1139
営業時間：10:00〜21:00
定休日：木曜日
駐車場：15台