米国ゼネラルエコロジー社訪問記 VOL.3
(担当 鈴木)
前回に引き続き、鈴木がレポートさせていただきます。
シーガルフォーは現在、航空機メーカーにとってなくてはならない存在であると前号でお伝えしました。
そのほかにも各国の病院などの採用実績も非常に多く、特に品質管理には相当気を使わなくてはなりません。
エアバスA380に採用される際には、136ページにわたる試験項目をクリアしなければなりませんでした。
「カリブレーション」とよばれる、製品のサイズを測定するための器具を調査するために、社外の検査員が90日に1回ずつ必ず監査に入ります。そしてその検査の評価が毎回出て、工場のレベルを評価されるのです。
基準以下であればもちろん製品納入などできません。
最終日にいただく研修修了証を手に
高いクオリティを維持できる理由のひとつとして、研究開発から製造出荷に至るまで、全て自社で完結できるシステムが挙げられます。製品をつくるための工作機械の多くも自社で製造されます。
高度な品質管理をクリアするためには機械のすべてを知る必要があるのです。
そのために欠かせないのはロボットではありません、「ヒト」なのです。
厳格なクオリティを生みだすのは実は生身の人間なのです。
たとえば、製品の「型」をつくるマイクさんは、機械工歴42年のマスターツールメーカーです。いわば「匠の技を持つ型職人」ですね。
スタッフの方々とのランチ
美味しかったな〜
日本の職人さん同様、話しかけづらい雰囲気は漂っていますが、我々が恐る恐る近づくと、とびっきりの笑顔で「Hi!」気さくなのです。新製品のステンレスバルクヘッドは、製造の最終段階でリンさん(女性)が一つずつ丁寧に手作業で磨いていきます。
彼女も作業用防護メガネをとり少し照れくさそうに「Hi!」。
工場内で作業を行うすべてのスタッフたちにリチャードは、ジョークを交えながら声をかけていきます。どのスタッフも本当に楽しそうに社長と話します。
テクノロジーはハイテク機器のみならず、人と人との関係性までも含んでこそテクノロジーなのだと感じた瞬間でした。
素材の安全性を示す「FDA(米国食品医薬局)の認可」と、化学物質を使用しない機器として「EPA(米国環境保護局)基準」への適合をし、世界63ヶ国にものぼる採用実績を持つ浄水装置となったシーガルフォーの産地は、まるでテレビで見た、世界シェアの大半を占める日本の下町の小さな基盤を作る工場と重なって見えました。会社の規模だけでは推し量ることのできない技術力の高さが、エクストンの決して大きくはない工場にありました。
エアバスA380のほかにも、ボーイング社の新型大型旅客機「ドリームライナー(787型機)」やタイガーウッズなど世界のセレブリティ御用達のビジネスジェット機「ガルフストリーム」にもバーサピュアが搭載されています。飛行機だけでなくボートにも。ボートというより日本ではクルーザーと言うほうがピッタリくるかもしれません。「007」シリーズでお馴染みのジェームスボンドも乗っています、「サンシーカー」。
イギリスのメーカーでスパークエルピュアとX-6が搭載されています。
プライベートジェット
クルーザーともに
私には縁の無い世界です
セミナー終盤でリチャードが「そうそう明日フロリダでボートショーがあるので皆さんいかがですか?4キロメートルにわたって素敵なボートが展示してあるんです。よかったら1隻どうですか?ただし500万ドル以下のボートはないだろうけどね。」体もデッカイがジョークもまた大きいのです。
今回のセミナー中、ほとんどの時間をGE社のスタッフ、リチャード夫妻とともに過ごしました。ランチも会社内でスタッフとともに食べました。カタコトの英語といえないエイゴとあとは通訳さんにフル参戦してもらい、できる限りの濃い時間を過ごせたと思っています。
本当にリチャード以下スタッフのみなさん全員がシーガルフォーを愛していることが伝わりました。
まるで自分の子供であるかのごとく。そして、誰しもが自社の製品である「シーガルフォー」に絶対なる自信を持っていました。
私も今まで以上にシーガルフォーに愛着と自信を持って携わり、皆様にこの製品を伝えていこうと思いました。